再研磨とは?
お客様がご使用になられ切れ味の悪くなった刃物をお預かりし、刃物の摩耗や刃こぼれを復元し再び使えるよう修復する技術をいいます。 刃先は加工物との接点でその良否は製品に影響を及ぼします。 私たちは常にお客様の生産性向上に寄与することを目指し、ニーズに添えるよう日々研鑽に努めます。
取り扱い切削工具(再研磨)
また、工具の品質・形状・寸法・材質・損傷程度等によりご相談させて頂く場合もございます。
チップソー
カッター
ルータービット
平刃
スパイラルビット
スリッター
錐類
箱出し
お客様よりお預かりしたチップソーを箱から出し、伝票付けを行います。納期やお届け先に間違いが無いよう改めて確認し、再研磨前の準備を行います。箱の破損の程度が大きい物は最低限の修繕を行い、また箱の中の木屑等も取り除きます。
洗浄
チップソーを専用の薬品に浸漬し、汚れを浮かして洗浄します。チップソーの種類によっては薬品に弱いものもあるため、選別を行って最適な洗浄ができるよう心がけております。
研磨前チェック
チップがあまりにも残り少なくなっているもの、刃欠けが多いもの、台金の腰が不良なものは再研磨を行っても切れ味に影響を及ぼす原因となります。そのようなチップソーは一度研磨不能としてお客様にお返し、ご説明させていただきます。ご要望によっては一度研磨不能としたものでも、改めて再研磨させていただくこともございます。
背取り
背取りが必要なチップソーについては、台金の背の部分を削り整えます。チップと台金の背中部分のバランスが良くないと、切削屑の排出に影響して良好な切削が出来ないことがあります。チップとのバランスを見ながら適切な背取りを行います。
掬い面研磨
チップの掬い面を再研磨します。通常摩耗のチップソーに関して、摩耗が十分取れなおかつ最も少ない研磨切り込み量を心がけております。摩耗の取り方に関しても掬い面・先端研磨のバランスが悪いと刃物の再研磨できる回数が少なくなってしまい、刃物の寿命を短くしてしまいます。刃物の切削能力を回復させ、しかも刃物の寿命もなるべく長くなるよう工夫を重ねております。
先端研磨
チップの先端を再研磨します。掬い面研磨とのバランスを見ながら、最適な切り込み量にて研磨を行っております。また外周精度も良好な切削には不可欠です。一枚一枚チェックし、精度の高い再研磨を心がけております。
検査
実際に切削し、良好な切れ味であるか、刃型の状態、切削抵抗を確認しております。必要な物は顕微鏡で刃先を拡大し、エッジがきちんと出ているか、チッピングが無いかを確認しております。
箱入れ
適切に再研磨したものを元の箱に入れます。研磨した刃先が欠けないよう、また取り出すお客様が怪我をしないよう工夫を重ねております。再研磨をさせていただくだけでなく、その後のサポートも弊社のサービスであると考え、日々研鑽に努めております。